葬儀という業界は一般社会から閉ざされているので、
葬儀社にマイナスのイメージを持たれている方も多いと思います。

 

葬儀料金の全国平均は200万円を超えると言われています。
なんで葬儀はこんなにお金がかかるんだ!とお思いの方も多いでしょう。

 

葬儀業界には、ぼったくりのようなことをして、ボロ儲けしている業者が多い
というイメージがありますが、実際はどうなのでしょう。

 

今回は、葬儀社で働いている私の立場から、葬儀社はぼったくりをしているのかや、
ぼったくりに遭わない対策について紹介します。

 

 

5000円の棺が5万円に!?

私の勤める葬儀社で一番安い棺は5万円のもので、
装飾品や彫りもないシンプルなものになります。

一番安い棺の原価は5000円程です。

棺

 

 

原価の10倍の値段をつけて販売しているのですから、葬儀社は
ボロ儲けしていると思われても仕方ないかもしれません。

 

でも実は、他の業界でも原価の10倍以上の値段を付けることは、珍しいことではないんです。

 

某ファミレスのハンバーグは原価30円程だそうです。
価格は400円はするので、原価の10倍以上の価格設定になります。

 

また、4~5万円するスーツも原価は3000円~4000円だそうです。

 

弁明するわけではありませんが、原価に対して10倍以上の価格を付けるのは葬儀業界に限ったことではありません。

 

 

昔はぼったくりの葬儀社が多かった

私の先輩社員の話を聞くと、たしかに30年前や40年前は
ぼったくりをしている葬儀社は多かったそうです。

 

その時代の葬儀は、多くの参列者が集まり、お香典も相当な額が集まっていましたし、
何より景気がよかったので遺族に経済的な余裕がありました。

 

200万円を超える葬儀が毎日のように施行されていましたから、
たしかに、その頃の葬儀社はボロ儲けしていました。

 

請求書の額も200万円や300万円を超える金額がザラだったので、
数十万円ぼったくている業者もあったようです。

 

お客様も、「葬儀で一々価格に文句をつけるのはみっともない」という方が多く
どんぶり勘定になっていました。

 

しかし現在では状況が変わり、お金にシビアな時代になりました。

 

多くのお客様が「最小限の規模でできるだけお金をかけたくない」と考えられています。

 

小さな家族葬や、火葬のみの直葬が増えたことで、
葬儀社がやりたい放題していた時代も終わりを迎えました。

 

儲かっていた時代に調子にのって斎場をたくさん建ててしまった葬儀社は、
現在の不景気で経営がたちいかなくなり、廃業に追い込まれています。

 

お客様も料金に対してシビアに考えられています。

 

打ち合わせの時に
「これは具体的に何の料金ですか?絶対に必要なのですか?」
と質問されることが多いです。

 

また、今ではインターネットで簡単に葬儀社を探すことができる時代です。
複数の葬儀社を回られて吟味したり、他社の見積書を持参して
「あの会社はこんな見積もりをしてくれました。おたくの会社はいくら割引してくれますか?」
と交渉されることもあります。

 

業界的にも小さな葬儀が主流になり、お客様の目もシビアになっているので、
ぼったくりをするような葬儀社はどんどん淘汰されています。

 

 

葬儀でぼったくりに遭わないために

粗悪な葬儀社が淘汰されているとはいえ、0になったわけでありません。

 

中には、厳しい経営状況をなんとかするために、
多少汚い手段を使ってでも売上を上げようとしている業者もあります。

 

葬儀は普通の買い物と違い、形が残りません。
葬儀は一度施行してしまえば、返品などができないので、
施行さえしてしまえばお金を取れる、というのが悪質な業者の考えです。

 

また、葬儀は見積もりの金額と、最終的な請求金額に差がでることはよくあることです。

 

通夜や葬儀の途中で礼品や料理が足りなくなったため追加したり、
後から生花スタンドを発注することがあるからです。

生花スタンド

 

この仕組みを利用して、見積もりの段階で低い金額を提示しておいて、
最終的な請求では、実際以上の料金を上乗せしてくるというのが、ぼったくり業者がよく使う手です。

 

葬儀を施行してしまった以上、お客様も払わないとは言えないので、
納得していなくても支払うということになってしまいます。

 

このようなぼったくりに遭わないためには、
事前に信頼できる葬儀社を見つけておくことが肝心です。

 

近所の葬儀社1つ1つを訪問して事前相談をするのが一番ですが、
そんな時間が取れない場合は、ネットの葬儀社比較サービスを
利用するのも一つの手段です。

 

「葬儀レビ」というサービスは1回の入力で、
複数の葬儀社が見積りを出してくれます。

 

見積りだけでなく、メール相談もできるので、
その葬儀社がどれくらい誠実な会社かを探ることができます。

 

もちろん、相談したら依頼しないといけない、というわけではないので、
効率よく信頼できる葬儀社を探すことができます。

>>【葬儀レビ】

 

葬儀社を選んでいない段階で大切な人の死を迎えてしまうと、
病院から紹介される葬儀社か、その場で適当に選んだ葬儀社に依頼することになってしまいます。

 

病院が紹介する葬儀社が明らかなぼったくりをする可能性は低いですが、
病院への紹介料もあるので、多少、割増料金になってしまいます。

 

適当に葬儀社を選んだ場合も、運次第なのでどうなるかわかりません。

 

葬儀で最も多いトラブルが、葬儀後に見積もりと全く違う料金を請求された、という内容です。

 

適正な料金で、お客様に満足していただける葬儀を施行している会社もたくさんありますので、
時間に余裕があれば事前に葬儀社選びをしておくことをお勧め致します。