裏話シリーズ第一弾は「葬儀社スタッフの給料の仕組み」についてご紹介します。

葬儀の業界は、普段の生活の中で関わることがないので、興味深いと思います。

 

実は葬儀社の給料にはスタッフだけでなく、
お客様にとっても関係する部分があるんですよ。

 

葬儀社は儲かっているの?

結論から申し上げると、ほとんどの葬儀社は儲かっていません。

 

日本は高齢化社会で、亡くなる人も増えているので、
葬儀社は儲かっているのだろうと思われることもありますが、
実際はほとんどの葬儀社が青息吐息です。

 

20年程前は、葬儀に大金をかける家が多く、葬儀社の数も少なかったので、
葬儀社はかなり儲かっていました。

 

しかし現在では、お金をかけない小さな葬儀が主流な上に、
葬儀社もどんどん増えているので、厳しい競争環境です。

 

特に、イオンや東急ハンズなど他業種からの参入により、
打撃を受けている葬儀社が多いです。

 

私の働いている葬儀社も業績は悪くなっています。
それはスタッフの給料にも影響するので、昔ほど葬儀社は儲かる仕事ではないんです。

 

 

葬儀社の給料は基本給+歩合制

昔に比べると業績が悪化しているとは言え、
葬儀社の給料は他の職種に比べると少し高いと言われています。

 

葬儀社は当直がありますし、正面から向き合うことができないような
遺体を扱うこともあるので、給料が少し高いのはそういう理由もあるのでしょう。

 

ほとんどの葬儀社では基本給や残業代の他に、歩合があります。

 

大きな葬儀を担当すれば歩合給が上がりますし、昇進にも影響するので、
何とかして大きな葬儀をとろうとするスタッフもいます。

 

社員として会社の利益や自分の収入を求めるのはいいのですが、
打ち合わせの時に、言葉巧みに誘導して、お客様に予算以上の葬儀を
施行させようとするスタッフもいるので注意が必要です。

 

ちなみに、私が働いている葬儀社では
基本給の割合が大きく、歩合は小さな金額になっています。

 

ですので、私の会社のスタッフはお客様に無理に大きな葬儀を勧めようとはせず、
むしろ少しお金が余るくらいの規模の葬儀をお勧めする人が多いです。

 

葬儀は終わった後も何かとお金が必要になるので、
少し余裕をもたせておいた方が、お客様にとって良い選択だと思います。

 

逆に歩合の部分が大きい葬儀社では、ガツガツと交渉してくるスタッフも多いそうです。

 

歩合が大きいある葬儀社では、ベテラン社員であっても基本給だけだと、
新卒の給料より低いので、なんとかして大きな葬儀を契約しようとする人もいます。

 

 

お客様にとって良いのはどっち?

基本給の割合が大きい葬儀社と、
歩合給の割合が大きい葬儀社ではお客様にとってどちらが良いのでしょうか。

 

歩合の割合が大きいと、スタッフは少しでも大きな葬儀を取とうとしてしまうので、
お客様の事情を二の次にしてしまうこともあります。

 

打ち合わせや事前相談は”相談”であって”交渉”ではないので、
葬儀社のスタッフがガツガツするのは良くありません。

 

お客様の立場からすれば、その葬儀社の給料の仕組みなんてわかるはずありませんが、
スタッフがガツガツしている感じだったら、その葬儀社は歩合の割合が大きいのかもしれません。

 

葬儀という業界は性質的に、不動産や保険とは違うので、
ガンガン営業をしかけるのは良くないと思います。

 

葬儀社はお客様にこちらからアプローチするのではなく、
「あの葬儀社は良さそうだからお願いしよう」
と選んでいただくのが最も良い形であり、そのためにスタッフは
日々の仕事を誠実にこなさないといけません。

 

私が客の立場であっても、ガツガツ営業されるのは嫌いです。
ましてや葬儀というデリケートな問題であれば、なおさらガツガツするべきではないでしょう。

 

歩合給の割合が大きい葬儀社で働いている方からすれば、
自分の収入のために頑張るのは当然ですが、お客様の立場からすれば、
お客様のことを第一で考えてくれる葬儀社を選ばれるのがいいと思います。