最近は、直葬の葬儀も増えてきています。
直葬とは、通夜や葬儀をせずに直接、火葬場に移動して火葬する
という葬儀の形態です。

 

直葬が葬儀に含まれるのかは議論のあるところですが、
ここでは葬儀に含まれるという前提でお話します。

 

遺族の方々が金銭的な事情から直葬を選ぶ場合もあれば、
故人が遺言で、「自分が亡くなったら直葬でいいから」
という意思を残していることもあります。

 

今のところ賛否両論のある直葬ですが、
社会の状況からしても、今後、直葬が増えることが予想されます。

 

今回は、直葬のメリットやデメリットについてご紹介します。
直葬をお考えの方は参考にされてください。

 

直葬の流れ

遺体は死後24時間以上経過しないと火葬できないので、
直葬の場合も、一旦どこかに安置することになります。

 

<病院で亡くなり、斎場に安置する場合>

遺族が葬儀社へ連絡

葬儀社スタッフが到着し、寝台車で斎場へ移動

斎場に安置、納棺

火葬場の予約と火葬認可証の取得(葬儀社が代行する場合もある)

火葬予約時間の数十分前に霊柩車で出棺

火葬

収骨

解散

 

<自宅で亡くなり自宅に安置する場合>

遺族が葬儀社へ連絡

葬儀社スタッフが到着し、納棺

火葬場の予約と火葬認可証の取得(葬儀社が代行する場合もある)

火葬予約時間の数十分前に霊柩車で出棺

火葬

収骨

解散

 

直葬では初七日や精進揚げも行わないことが多いので、とてもシンプルな流れになります。

 

 

直葬のメリット

①費用が抑えられる

直葬はとても費用を安く抑えることができます。
私の働く葬儀社で直葬をした場合の料金は、17万円程になります。

 

直葬は必要な物が、棺や仏具、霊柩車など少ないので、
多くの葬儀社は15万円前後の料金を設定しています。

※地域によって価格差があります。

 

②手間がかからない

通夜・葬儀、初七日という流れを踏むと、準備も含めて丸三日は潰れますが、
直葬は、葬儀社を呼んで、納棺してもらい、出棺して火葬するだけなので、
遺族は手間がほとんどかかりません。

 

直葬のデメリット

①親族や知人から反感を招くことがある

直葬は、通夜や葬儀などの一般的な儀式の形をとらないので、
「故人が可哀想だ」「心無い遺族だ!」
と反感を招くことがあります。

 

故人に交友関係がほとんどなく、親族の意見も直葬にしようと一致していれば、
トラブルが起きることは少ないですが、
周囲の人から怒られることもあるので注意が必要です。

 

②直葬後にお参りにくる人がいる

故人の知人や近所の人が、火葬が終わった後、自宅にお参りにくることがあります。

 

直葬の場合は、会葬礼品なども用意していないので、
お参りに来た人に渡すお礼の品がなく、困ることがあります。

 

また、直葬では僧侶を呼ばないことが多いので位牌もないことが多いです。

※直葬でも僧侶に来てもらい、棺の前で読経していただき、位牌を
頂くことも可能です。その場合はお寺へのお布施が必要になります。

 

位牌がないと何に対して手を合わせているのかが不明確ですし、
お参りに来た人の中には位牌がないことに対して怒る人もいます。

 

③遺族の心の癒しになりにくい

通夜や葬儀には、儀式の流れの中で故人を失った事実を受け止め、心を癒していく
という意味もあります。

 

直葬は、儀式という形態をとらず、すぐに終わってしまう分、
心の区切りや、癒しにならないと感じる方もいます。

 

まとめ

直葬は流れがシンプルで費用を抑えられるというメリットがあります。

 

デメリットとしては、直葬後の周囲の人への対応が難しいことや、
遺族の感情的な部分で悔いが残ることです。

 

直葬は、故人に交友関係がほとんどなく、
親族が直葬に納得している場合に適した葬儀の形態です。

 

葬儀社の立場からすると、直葬はほとんど利益にならないので、
直葬が増えていることは、正直に申して喜ばしいことではありません。

 

直葬をお断りしている葬儀社はないと思いますが、
料金が安いからといって不誠実な対応をする葬儀社もあります。

 

直葬をお考えの方は、どんな葬儀であっても誠実に対応する葬儀社を見付けられてください。