打ち合わせが終わると、遺族の方々は様々な準備をしないといけません。

 

翌日や翌々日の通夜になれば時間は十分にありますが、その日の通夜になった場合は、急いで準備をする必要があるので、事前に準備できることは、先にやっておくことをお勧めします。

 

 

①遺影に使う写真を決める

遅くても通夜が始まる3時間前くらいには、遺影に使う写真を葬儀の担当者に渡さないといけません。遺影に使う写真は、特別に遺影用に撮影したものである必要はありません。

 

旅行やパーティーで撮った写真など、自然な表情で写っている写真の方が故人の人柄が出ていていい、という場合もあります。

 

故人があらかじめ「遺影にはこの写真を使ってほしい」と決めているのであれば、それを使えばいいので選ぶのは簡単です。事前に決められた写真がなければ遺族が写真を選びます。

 

最近では写真の加工技術が進んでいるので、写真の服を着せ替えたり、背景を消したり、眼鏡を取ったりすることも可能です。

 

ただ、故人が小さく写っている写真や、プリントアウトした写真は、拡大した時にぼやけることがあるので、遺影写真には向いていません。

 

どの写真を選べばいいかは、担当者と相談しながら選んでください。

 

 

②親戚、故人の友人や職場関係者への連絡

近しい親族だけで家族葬をする場合は、関係者への連絡は不要です。

 

一般の会葬者を招いて葬儀を行う場合は、遺族が亡くなった旨と通夜・葬儀の日時を連絡しないといけません。

 

親戚、ご近所、友人、職場の人などに、遺族が全て連絡すると時間を大幅にとってしまうので
「ご近所については、まず○○さんに連絡して、○○さんの方からご近所の皆さんに伝えてもらおう」
などというようにしておくと時間を短縮できます。

 

 

③通夜・葬儀での役割を決める

通夜で挨拶をする人、葬儀で挨拶をする人、出棺の時に位牌をもつ人、遺影写真をもつ人、お骨箱をもつ人などを決めておきます。

 

受付は親族がすることが多いですが、親族以外の信頼できる人に頼むこともできます。

 

 

④車の手配、宿泊先の予約

火葬場へ同行するのに車が必要な場合は、車が何台必要で誰が運転するのか、などを決めておきます。

 

葬儀社によっては貸切バスを用意することもあります。

 

私が担当の場合は、火葬場へ同行する人数が10人以上であれば、貸切バスを使われるように勧めています。

 

霊柩車の後ろを車が何台も連なって走ると、途中ではぐれる車がでてきてトラブルになることがあるからです。

 

遠方から親戚が来る場合は宿泊先を考えておく必要があります。

 

斎場に泊まれるスペースがあるところも多いですが、遠方から来る親戚がたくさんいる場合は、他の宿泊先が必要なことがあります。

 

⑤死亡診断書の提出と火葬認可証の取得

これは葬儀社が代行しているところもあり、私が働いている葬儀社では担当者が代行しています。

 

死亡診断書は亡くなった直後に病院からもらえる書類です。病院以外の場所で亡くなった場合は、死亡診断書の代わりとなる死体検案書を検死を担当した医師からもらえます。

 

この死亡診断書(死体検案書)に筆頭者や本籍などの必要事項を記入して、地元の市役所に出すと、火葬認可証を取ることができます。

 

火葬認可証を取った後でないと、予約できない火葬場もあるので注意が必要です。

 

この他にも遺族が納棺に立ち会ったり、通夜前に訪れた弔問客の対応をしていると時間はどんどんなくなっていきます。

 

このように通夜までに遺族がすべきことはたくさんあり、とても大変です。

 

ですが、遺影写真を選ぶ、通夜・葬儀での役割を決めるなどは亡くなる前から準備しておくこともできるので、事前にできることは、先にしておいた方が後が楽になります。

 

遺族と葬儀の担当者がしっかりコミュニケーションを取って準備をすれば、通夜の準備はさほど大変なことではありませんが、担当者が未熟だったり、不熱心な人間だとトラブルになることがあります。

 

納得のいく葬儀をするためには、担当者に十分な知識と経験があり、遺族としっかりコミュニーションを取れることが必要です。

 

中には、遺族とろくにコミュニケーションを取らず
「それは葬儀社の仕事ではないので・・」
と無責任な仕事をする担当者もいるそうです。

 

担当者は遺族が悩まなくてよいように、しっかりとした指示やアドバイスをしなければいけません。

 

いい加減な葬儀社や、不熱心な担当者にあたると、葬儀がうまくいく可能性は大幅に減ってしまいます。

 

滞りなく準備をして、しっかりした気持ちで通夜・葬儀に臨めるように、できれば、信頼できる葬儀社を事前に選んでおいてください